Rを用いたデータ分析_② Rパッケージの使い方
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前回のコラムではRとRStudioのダウンロードまでを解説しました.ただ単にインストールしただけでもRを使うことは可能ですが,Rには世界中のユーザーが開発しているパッケージ(package)という便利なツールがたくさんあります.今回のコラムではパッケージのインストール方法および呼出しについてお話します. パッケージのインストールと呼出し方法
RStudioのGUIを使用して,パッケージをインストールするには,[Tools]タブ→[Install packages]を選択することで,以下の画面が開きます.
https://gyazo.com/eaca151aefc8119d83bf72c998ad7f40
この画面の中段にインストールしたいパッケージの名前を入力し,[Install]タブをクリックすると,インストールは終了です.
また,GUIを使用しなくても
install.packages("パッケージ名")
のようにコンソールに直接入力する方法もあります.
また,インストールしたパッケージを使用するには呼出しをする必要があります.以下のように,library()の中にパッケージ名を入力し,これを実行することで呼出しが完了し,パッケージの機能を使用することが出来ます.
library("パッケージ名")
使用時の注意点
パッケージのインストールは一度行えば,アンインストールしない限りそのまま使用できます.しかし,library()を使用したパッケージの呼び出しについては,RStudioを起動する度に毎回行う必要があります.
また,パッケージによっては前提となる他のパッケージがインストールされていないと動かないものや,他のパッケージと同じ名前の関数などが競合して上手く動かない場合などのエラーが起こることがあります.このようなエラーやワーニングはRを使用していると,必ず直面する問題です.しかし,慌てる必要はありません.エラーやワーニングのメッセージを確認し,helpを参照したりwebページを検索したりすることでほとんどの問題はすぐに解決できるはずです.
まずは怖がらず諦めず,自分で手を動かして自由に動かしてみることが一番大切です.
おススメパッケージ
とは言え,最初のうちは数多あるパッケージの中でどのパッケージを使ってみれば良いのかさえ分からない場合もあろうかと思います.そんな時にまず使ってみたい筆者のおススメするパッケージはtidyverseパッケージです.このパッケージにはデータ分析に必要な数多くのパッケージがまとめて入っています.以下にtidyverseに入っている代表的なパッケージとその用途を挙げて今回のコラムを締めくくりたいと思います.
readr データの読み込みパッケージ
dplyr データ前処理・集計パッケージ
stringr 文字列操作パッケージ
ggplot 可視化パッケージ
Enjoy!
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